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カリブ海のセントルシア、断交危機か


ニュース 政治 作成日:2017年3月7日_記事番号:T00069320

カリブ海のセントルシア、断交危機か

 李大維外交部長は6日、カリブ海の西インド諸島にあるセントルシアと台湾の外交関係が危機に直面しているとの情報について、立法院での答弁で、国名に直接言及することを避けながら、「外交関係がある国には黄信号が灯っているところがある」と答えた。7日付中国時報が伝えた。

/date/2017/03/07/18lee_2.jpg李外交部長は、下半期にも蔡英文総統の外遊を計画するなどし、任期の4年以内に全ての外交関係を持つ国々を訪問してもらいたいと語った(6日=中央社)

 外交部はこのほど、牟華瑋・駐セントルシア大使に代わり、沈正宗・駐シドニー台北経済文化弁事処長を充てる人事異動を発令しており、中国の攻勢に対抗し、外交関係のつなぎ留めを図るのが狙いと受け止められている。

 李外交部長によると、沈氏は6日に現地に着任し、7日にもセントルシア政府高官と会見する予定だという。李外交部長は外交関係が「黄信号」の国がいくつ存在するのかとの質問には回答を避けた。

 セントルシアはかつて台湾と断交後、2007年4月の国交を回復した経緯がある。セントルシアは最近、中国側との高官の接触を進めていると伝えられる。

 一方、世界保健機関(WHO)の年次総会に当たる5月の世界保健総会(WHA)への招待状が届いていない問題について、李外交部長は「駐ジュネーブ弁事処の職員がWHA事務局幹部と会ったが、状況は不透明という回答だった」と述べ、場合によっては、オブザーバーとしての出席も認められない可能性が出てきた。昨年のWHAには林奏延前衛生福利部長が出席している。