ニュース 電子 作成日:2017年3月8日_記事番号:T00069334
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の連結財務諸表によると、同社の中国・上海市松江区の完全子会社、台積電(中国)の2016年純利益は60億9,400万台湾元(約225億円)で、前年比30.19%減と、黒字転換した10年以降で初の前年割れとなった。8日付工商時報が報じた。
TSMCは、中国子会社は業績好調を受けて16年に生産能力を拡充したものの、製造プロセスに関する制限により受注量が減少したと説明。これにより稼働率が低下したことが前年割れの理由と説明した。
台湾経済研究院(台経院、TIER)産経資料庫の劉佩真副研究員は、中国では現在、16、28ナノが主流だとした上で、同子会社が生産する0.13~0.18マイクロメートル製造プロセスは既に世代遅れになっていると指摘した。
劉副研究員はまた、中芯国際集成電路製造(SMIC)や華虹半導体といった中国ファウンドリーが台頭してきており、TSMCの受注が奪われていると分析した。
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