ニュース 自動車・二輪車 作成日:2017年3月8日_記事番号:T00069340
役員改選を控えたバイク大手、三陽工業(SYM)の張宏嘉董事長が7日、「段階的任務を終えた」として、公開書簡で急きょ辞任を表明した。当面は呉清源副董事長が董事長業務を代行し、6月の定時株主総会で役員改選が行われる。8日付工商時報が伝えた。
張董事長が辞任すれば、SYMの董事会全体の3分の1が異動することになるため、法的には臨時株主総会での役員補選が必要となる。ただ、定時株主総会までわずか3カ月というタイミングであるため、SYMは臨時株主総会での補選を回避できないかどうか、弁護士と検討していると説明した。
公開書簡はメディア向けと従業員向けの2通で、従業員によると、張董事長は同日、新竹工場に普段通りに出勤しており、辞任表明は突然のことだったという。
張董事長は公開書簡で、父親でSYMの共同創業者である張国安氏(元総経理)と自分は二代にわたりSYMに深い思い入れがあり、張国安氏が黄世恵前董事長によって辞任に追い込まれた後、SYMの経営が悪化しているのを放置できず、2年前に新たな大株主(呉副董事長ら勢力)の招きでSYMに復帰することを決めたと振り返った。
その上で、SYMへの復帰は家族経営からの脱却や専門的経営、本業への集中などが目的だったとし、SYMが黒字転換するなど、活力を取り戻したことを挙げて、「段階的任務が終了し、新たな経営陣である大株主がSYMの経営の全権を担う意向を示しているため、董事長を辞任することにした」と辞任理由を説明した。
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