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故宮博物院が6カ年計画、VRや海外姉妹館など推進


ニュース 商業・サービス 作成日:2017年3月9日_記事番号:T00069373

故宮博物院が6カ年計画、VRや海外姉妹館など推進

 国立故宮博物院は8日、海外の博物館と姉妹館提携を結ぶなど、国際組織化と公共化を主軸とした6カ年計画「新故宮運動」を推進すると宣言した。9日付工商時報が報じた。

/date/2017/03/09/11gugong_2.jpg故宮博物院は15年末からVR体験サービスを導入している(リリースより)

 国際組織化では、台湾文化を世界にアピールするため、国際交流推進事務所を発足した。公共化では、研究出版推進チーム、政策発展委員会を設置し、所蔵品の公開を進める。

 林正儀院長は、宏達国際電子(HTC)や宏碁(エイサー)と所蔵品のバーチャルリアリティー(VR)や電子書籍などで提携を結んでおり、今後は鴻海精密工業と提携し、遠隔操作ロボットによるガイドサービスを導入したいと話した。これにより、若者や外国人の来場を増やす狙いだ。

 故宮博物院の統計によると、2016年の入場者数は延べ466万人で前年比13%減少した。うち、中国からの団体客が最多の179万5,094人ながら、前年比28.9%減少した。一方、他の団体客は▽日本、30万5,211人(17.4%増)▽韓国、17万5,425人(33.2%増)▽東南アジア、2万4,281人(23.9%増)▽欧米、1万4,139人(58.6%増)──と軒並み2桁成長だった。また、個人の入場者(台湾人・外国人)は217万6,905人で3%増だった。