公共レンタサイクル「YouBike（ユーバイク、微笑単車）」に類似する「oBike（オーバイク）」と名付けられた新サービスが今月２日から台北市の一部で試験導入されたが、駐輪をめぐるトラブルでサービスが一時中断された。自由時報（電子版）が８日伝えた。
oBikeは民間企業の奥致網絡科技が当初216台を導入した。専用アプリで自転車の貸し出しと返還を受け付け、固定した貸し出し、返還地点を設けない点が先行のYouBikeとは異なる。利用者は返還時に合法的に駐輪できる場所に自転車を置くだけで構わない。
ところが、試験導入から１週間で、市民から大安森林公園などの駐輪場がoBikeに占用され、自転車が置けないといった苦情があったほか、歩道への違法駐輪も見つかった。
台北市政府交通局は「改善が見られなければ、取り締まりを行う」と運営会社に警告。同局担当者は「レンタサイクルが道路にみだりに乗り捨てられる中国と同様の現象が起きることを恐れている」とし、運営会社と調整を進めていると説明した。
奥致網絡科技は「oBikeはいったん回収を進めている。市交通局と合意の上で正式なサービスを開始したい」と説明した。
