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TSMC5月売上高、2カ月連続で前年割れ


ニュース 電子 作成日:2017年6月12日_記事番号:T00071031

TSMC5月売上高、2カ月連続で前年割れ

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が9日発表した5月連結売上高は727億9,600万台湾元(約2,700億円)で、前月比28%増ながらも、前年同月比では1.1%減と2カ月連続で前年同月を下回った。証券会社からは、台湾元高傾向が収まらない限り、TSMCは第1四半期に続き、第2四半期も目標売上高に届かない恐れがあるとの指摘が出ている。10日付経済日報が報じた。

 同社の第2四半期目標売上高は2,130億~2,160億元で、達成には6月に少なくとも833億3,200万元、前月比14.5%の増収が必要になる。TSMCは、6月中下旬からのアップルのスマートフォン次期機種向けプロセッサー「A11」の出荷が同月の好材料だ。ただ、第2四半期の目標売上高は1米ドル=30.5元を想定レートとした数字であるものの、6月上旬時点のレートは依然1米ドル=30.1元前後で、今期も台湾元の動向が目標を達成できるか否かの鍵を握りそうだ。

 なお、第3四半期の売上高見通しについて証券会社は、アップルやエヌビディア、および中国スマホブランド向けへの出荷で、四半期ベースで過去最高の2,550億~2,650億元の達成が可能とみている。