ニュース 石油・化学 作成日:2017年6月12日_記事番号:T00071043
台湾中油(CPC)は老朽化している第4ナフサ分解プラント(高雄市林園区、四軽)の設備更新を一新し、「新第4ナフサ」としてスタートさせる計画を立てている。エチレン生産能力は年100万トンが目標で、投資額は500億台湾元(約1,800億円)を見込む。12日付経済日報などが伝えた。
背景には第5ナフサ分解プラント(通称五軽、高雄市楠梓区)の閉鎖により、台湾で石化原料が慢性的に不足していることがある。新第4ナフサ計画が中央政府や高雄市政府に認められれば、ナフサ分解プラントとしては過去最大の投資案件となる。
現在の第4ナフサは1984年に操業を開始し、設備の老朽化が進んでいた。新第4ナフサのエチレン生産能力は現在の第4ナフサよりも生産能力が60万トン以上向上し、CPC全体でのエチレン生産能は現在の110万トンから172万トンに増える。これにより、川下メーカーが輸入に頼っていた石化原料の一部を地場で補うことが可能となる見通しだ。
ただ、新第4ナフサの建設には、大気汚染総量規制や環境影響評価(環境アセスメント)のクリアが必要となるため、中央政府や高雄市政府の支持が不可欠だ。
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