たばこ増税を受けて、たばこの小売価格が12日から値上げされた。同日付蘋果日報が伝えた。
今回の値上げによって、たばこの販売は約２割落ち込むとみられている（12日＝中央社）
今回の値上げは、長期介護財源確保に向けた「たばこ・酒税法」改正案が成立したことに伴うもので、たばこ税額は１箱当たり20台湾元（約73円）引き上げられた。たばこ税の引き上げはたばこ・酒税法が制定された2002年以降で初めて。
たばこメーカーは、増税に合わせ、営業税や物流コストの転嫁分を上乗せしたケースがあり、「七星（メビウス）」の場合、価格が１箱当たり30元値上げされ、１箱125元となった。
前日の11日には、コンビニエンスストアの店頭などでたばこを値上げ前に購入しようとする人の姿も見られ、一部店舗では売り切れ後に補充を行わなかったため、品切れの状況も生じた。
財政部の試算によれば、今回の増税で233億元の税収増が見込まれ、長期介護財源に充てられる。
