潤泰集団傘下のアパレル販売大手、潤泰全球（RUENTEX）は６月、機能性衣料の自社ブランド「CorpoX」から介護用スマート衣料の販売を開始しており、１万着の出荷を予定している。１着の価格は2,999台湾元（約１万1,000円）で、完売した場合、売上高は3,000万元に上る。12日付経済日報が報じた。
業界関係者によると、スマート衣料は現在、情報が先行して実際の出荷数は少ない状況で、潤泰全球は業界で初めて同分野に本格的に取り組むメーカーとなるため、同業者の注目を集めている。
なお潤泰全球は今後、診療所の「書田診所」などを展開する医療機関、尹書田医療と提携し、スマート衣料やクラウドコンピューティングなどを活用して身体データを24時間監視するサービスの提供も計画している。
このほか遠東集団（ファーイースタン・グループ）傘下の化学繊維メーカー、遠東新世紀（ファーイースタン・ニューセンチュリー）もスマート衣料の開発を進めており、将来はグループ企業の亜東紀念医院と連携して介護市場への参入を計画しているが、現時点で商品化の時期は未定だ。
