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カーシェアリングのジップカー、台北でサービス開始


ニュース 運輸 作成日:2017年6月12日_記事番号:T00071049

カーシェアリングのジップカー、台北でサービス開始

 カーシェアリング世界最大手の米ジップカーが9日、台北市でサービスを開始した。同市の7割をカバーするエリアの駐車場に乗用車、7人乗りのミニバンなど車両100台を用意している。10日付聯合報が報じた。

/date/2017/06/12/13Zip_2.jpgジップカーは、シェアリングすれば、整備や税金、保険などの維持費がかからないとアピールした(9日=中央社)

 年会費は一般会員が3,999台湾元(約1万4,500円)、企業会員が8,000元で、平日の利用料金は1時間250元、1日2,500元、土日は1時間270元、1日2,700元。年会費は利用料金に充てることができる。利用料金には高速道路の自動料金収受システム(ETC)で使う車両検知ステッカー「eTag(イータグ)」と走行距離60キロの燃料費を含む。

 会員は専用アプリを利用して最も近くにある車両を検索することができ、予約は30秒で済むという。ただ、現時点では車両は借りた場所に返す必要がある。

 ジップカーの彭仕邦・台湾董事長は、台北は公共交通機関が発達しているが、買い出しや大人数での旅行などには不便で、ジップカーが市民のこうしたニーズを満たせると説明。今後は公共駐車場とも提携し、カーシェアリング用のスペースを増やすと表明した。

 彭董事長は、ジップカーの調査によると、台北の車両所有者の72%が車を売りたいと考えており、50%が1日1時間の通勤にしか利用しておらず、週末でも62%が2時間しか利用していないと指摘。車両を保有していない企業は40%以上だと商機に期待を寄せている。

 ジップカーは米レンタカー大手のエイビス・バジェット・グループが運営している。世界500都市に拠点があり、車両保有台数は1万2,000台。台北はアジア初の拠点だ。