鴻海精密工業の郭台銘（テリー・ゴウ）董事長は12日、ロイター通信などの取材に対し、東芝の半導体事業買収を目指す鴻海主導のコンソーシアム（企業連合）に最大で米国企業７社が加わる見通しであることを明らかにした。13日付経済日報が報じた。
鴻海陣営にはこれまでに、アップル、デル、キングストン・テクノロジーが参加する見通しとなっており、アマゾンの参加も間近だという。郭董事長はまた、グーグル、マイクロソフト、シスコとも協議を進めていると説明した。鴻海はコンソーシアムに参加する各社の支援を受け、入札提示額を引き上げるとみられる。
東芝の半導体事業をめぐっては、米ブロードコムなどが名乗りを上げているが、業界関係者は鴻海陣営が各社の資金支援を受け、３兆円を超える買収額を提示するのではないかと予想している。
鄭州工場、ガラスカバー求人
一方、鴻海科技集団（フォックスコン）傘下でアップル向けの受託生産を担う中国・河南省鄭州市の生産拠点では、ガラスカバー加工管理などの職種で280人を急募している。アップルの次世代スマートフォンiPhone８生産に向けた準備とみられている。
