台達電子工業（デルタ・エレクトロニクス）の海英俊（ヤンシー・ハイ）董事長は、今後カーエレクトロニクス分野への投資を拡大し、５年後にカーエレ事業の売上高を５億米ドルまで増やす目標を掲げた。14日付工商時報が報じた。
デルタは昨年、ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）とテスラの「モデル３」向け車載用充電器を受注したほか、フォルクスワーゲン（ＶＷ）向け駆動用モーターを受注し、カーエレ事業の売上高が初めて１億米ドルを超えた。
海董事長は、欧米の自動車産業集積地で、研究開発（Ｒ＆Ｄ）スタッフを100人以上雇用して対応するほか、元ＧＭアジア調達責任者を既に顧問として採用しており、顧客との関係強化を図ると述べた。
また、▽DC－DCコンバーター▽充電設備▽車載用充電器▽駆動用モーター──など日本や欧米の自動車メーカー大手に採用されている製品を強化する方針だ。中国市場では、まず外資系自動車メーカーと提携すると話した。
