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鴻海董事長「台湾投資したくない」、行政効率を批判


ニュース 電子 作成日:2017年6月14日_記事番号:T00071089

鴻海董事長「台湾投資したくない」、行政効率を批判

 鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は13日、台湾の行政効率は米国に比べて非常に劣っており、台湾に投資したい気持ちはあるが、必要がない限りしたくないと語った。14日付工商時報が報じた。

/date/2017/06/14/01foxconn_2.jpg李世光経済部長は産業界と意見交換し、台湾投資のワンストップ窓口を提供すると表明した(13日=中央社)

 郭董事長は同日、永齢健康基金会の創業者として台湾大学に寄贈したがん医療放射線科学陽子線治療センターの着工式に出席し、同じく台湾大学に寄贈したがん医療センターの建設遅延について、台湾の行政効率を批判した。がん医療センターは2007年当時、3年以内の設立を計画していたが、現在約8割しか完成していない。開所は早くても18年末となる予定だ。

 郭董事長は「なぜもっと早くできないのか」と不満を明かし、最近シカゴを視察をした際に目にした米国の行政効率と比べ、差が大き過ぎると述べた。

東芝メモリ買収、日本政府に不満

 郭董事長は先日新北市の本社で日本メディアの取材に応じた際、鴻海による東芝の半導体メモリー事業買収を日本政府が阻んでいると不満を述べた。特に経済産業省の安藤久佳・商務情報政策局長を名指しして、昨年シャープ関連で安藤氏の意見を採用しなかったから邪魔してくると語った。

 ただ複数の日本メディアが、日本政府は中国への技術流出を懸念しており、中国との関係が近いとみられている鴻海が落札する可能性は低いと報じている。