ノートパソコン受託生産大手、仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）と互貴興業（フクイバイオ）は13日、中国医療器材市場を共同で開拓するため、契約を交わした。コンパル傘下の血糖値測定器メーカー、勤立生物科技（ジェネラル・ライフ・バイオテクノロジー）が重要部材の提供と技術指導を行い、互貴興業の重慶子会社、互貴科技が生産、販売許可申請を担う。勤立生物の血糖値、コレステロール、尿酸値を同時に測定できる測定器が最初の提携製品となり、来年第２四半期の発売を目指す。14日付工商時報が報じた。
両者の提携製品は互貴科技が重慶両江新区水土高新技術産業園に有する工場で生産する。敷地面積は1,000坪余り。
勤立生物の陳正達執行長は、同社が開発した血糖値・コレステロール・尿酸値測定器は１分以内に各数値を測定できる点が最大の強みだと説明。中国で年末に臨床試験を完了し、国家食品薬品監督管理総局（ＣＦＤＡ）に販売許可を申請すると表明した。
互貴興業の宣明智董事長は、同測定器は現在中国の医療機器市場にない製品と説明。中国での販売許可取得には通常２～３年かかるが、同社が構築したプラットフォームにより128日以内の取得を目指すと表明した。
