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桃園の養殖場でティラピア大量死、台湾初のTiLV感染例


ニュース 農林水産 作成日:2017年6月14日_記事番号:T00071098

桃園の養殖場でティラピア大量死、台湾初のTiLV感染例

 桃園市の養殖場でティラピア(呉郭魚)が大量死し、行政院農業委員会(農委会)の検査の結果、ティラピアレイクウイルス(TiLV)への感染が原因と判明した。TiLVの感染例は台湾で初めて。農委会は感染拡大防止に向け、同養殖場に対し2週間以内のティラピアの死骸除去を命じた。また、同養殖場の周辺3キロメートル以内にある養殖場のティラピアの検査を行う方針で、結果は1週間後に出る見通しだ。14日付中国時報が報じた。

/date/2017/06/14/14fish_2.jpgTiLVに感染したティラピアは腹部が出血で赤くなっている(14日=中央社)

 農委会は、同養殖場のオーナーが今月6日にティラピアの大量死に気付き、同会に連絡したと説明。農委会動植物防疫検疫局(防検局)動物防疫組の彭明興組長によると、同養殖場ではティラピア18万匹が飼われていたが、1日当たり3,000匹の死魚が引き揚げられたこともあったという。

 国際獣疫事務局(OIE)の統計によると、TiLVに感染したティラピアの致死率は7割に達する。桃園の養殖場での感染は台湾に密輸されたティラピアの稚魚が原因の可能性もあり、関連機関が調査を進めている。

 農委会は、TiLVはティラピアのみが感染し、他の魚や家畜、ヒトには感染しないと説明。ただ、同会家畜衛生試験所生物研究組の涂堅組長は、ヒトがTiLVに感染したティラピアを生で食べた場合、他の病原菌に感染しやすくなると指摘。生食や見た目の悪いティラピアの購入を控えるよう呼び掛けた。