ニュース 農林水産 作成日:2017年6月14日_記事番号:T00071099
ベトナム産茶葉を台湾産と偽って高額で販売し、1年余りで500万台湾元(約1,800万円)余りの不当利得を得たとして、法務部調査局・南投県調査站は同県鹿谷郷の茶農家を詐欺の疑いで摘発した。ベトナム産茶葉を台湾産と偽った販売の摘発は台湾で初めてという。14日付蘋果日報が報じた。
ベトナムの茶は台湾企業が植えたものが多く、外観や口当たりで見分けが付きにくいという(13日=中央社)
摘発されたのは鹿谷郷の茶農家、頼聡質容疑者(51)。南投県調査站の調べによると、頼容疑者は嘉義県の輸入業者からベトナム産茶葉を1台斤(約600グラム)当たり360元で購入後、鹿谷郷産茶葉と偽って2015年に鹿谷郷凍頂茶葉生産合作社が開催した茶コンテストに参加。審査員の目をかいくぐり、同コンテストで受賞した。頼容疑者はその後、受賞茶を「鹿谷凍頂烏龍茶」として1台斤当たり1,000~2,800元で販売した。
検察によると、頼容疑者は1年余りでベトナム産茶葉8,000台斤を販売した。うち半分は受賞茶の価格での販売だった。同犯行による鹿谷郷の茶農家への被害は1億元に達したとみられる。
今回の摘発を可能にしたのは、行政院農業委員会(農委会)が昨年末に開発した茶葉の無機元素分析技術で、南投県調査站が問題の茶葉を検査に送ったところ、産地偽装が判明し、決定的な証拠となった。
鹿谷郷凍頂茶葉生産合作社の康峻瑜理事主席は、今年からコンテスト参加者に原産地証明書と確約書の提出を義務付けると表明した。
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