自動車大手、裕隆集団の厳凱泰（ケネス・イエン）董事長は22日、裕隆の自社ブランド、納智捷汽車（ラクスジェン・モーター）が第３四半期にコンパクトＳＵＶ（スポーツ用多目的車）「Ｕ５」を発売すると述べた。ラクスジェンは今後５年以内に「Ｕ５」を含む新車10種を中台市場に投入する計画だ。23日付蘋果日報が報じた。
厳董事長は、コンパクトＳＵＶは市場の主流を占めている上、「Ｕ５」の競争力は高いとして、ラクスジェンの販売成長に貢献すると自信を示した。
また、裕隆グループが出資する中国の東風裕隆汽車も同時期に「Ｕ５」を発売する予定だ。月5,000～１万台の販売を想定し、来年の黒字化目標への貢献を見込む。
厳董事長は台湾の自動車市場について、各社が新車を相次ぎ投入しているほか、自動車買い替えの際の貨物税（物品税）減免措置が効果を挙げており、今年通年の新車販売台数は昨年と同水準の43万台と予想した。また、中国市場については小排気量エンジン車向けの減税措置が追い風となり、新車販売台数は2,900万台以上に達する可能性があると予測した。
