ニュース 電子 作成日:2017年7月3日_記事番号:T00071432
3日付経済日報によると、鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は最近、半導体メモリー大手、旺宏電子(マクロニクス・インターナショナル)の呉敏求董事長と頻繁に会っているもようだ。フラッシュメモリー分野で豊富な特許を有するマクロニクスと手を組むことで、先ごろ産業革新機構(INCJ)などの日米韓連合に優先交渉権が与えられた東芝の半導体メモリー子会社、東芝メモリ(TMC)の売却案で逆転勝利を目指す方針とされる。ただ、観測に対し両社とも「うわさにはコメントしない」と回答している。
マクロニクスは今年4月、東芝および関係企業の製品が同社のNAND・NOR型フラッシュメモリーの特許を侵害したとして、米国においてこれら製品の輸入・販売の禁止を求め提訴。米国際貿易委員会(ITC)が訴えを受理し、調査を行うと表明した。
鴻海の郭董事長は東芝メモリへの出資交渉を有利に進めるため、マクロニクスと手を組んで東芝に対して特許戦を発動する可能性があるとみられている。さらにNAND・NOR型フラッシュメモリーが現在、深刻な供給不足となる中、マクロニクスとの協力は鴻海にとって重要部品の調達確保、メモリー市場への参入が可能となるため「一石三鳥」だと経済日報は指摘している。
なお郭董事長は1日、日本経済新聞の取材に対し、東芝の半導体メモリー事業買収には依然興味を持っているが、今後も鴻海を売却対象から除外し続けるならば、半年後には技術で他社に遅れを取るため、興味を失うと語った。
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