中華経済研究院（中経院、ＣＩＥＲ）が４日発表した６月の製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は57.6で前月比1.1ポイント下落、非製造業総合指数（ＮＭＩ）は53で前月比2.4ポイント下落と、そろって下落した。ただ、50以上で「景気拡大」は続いている。５日付工商時報が報じた。
中経院の呉中書院長は、ＰＭＩとＮＭＩの連続下落から景気減速がうかがえると分析。下半期は人件費や原材料価格など不確定要素があると指摘した。
６月ＰＭＩを構成する主要５項目は、▽生産高、57.3（前月比2.7ポイント下落）▽雇用、58.6（1.8ポイント下落）▽サプライヤー納期、59（1.3ポイント下落）▽原材料在庫、54.9（0.5ポイント下落）──と、新規受注の58.3（１ポイント上昇）以外は下落した。
６月ＰＭＩの業種別では▽食品・紡織、47.6（前月比7.8ポイント下落）▽化学・バイオ医療、49.6（5.3ポイント下落）▽電力・機械設備、55.8（3.7ポイント下落）▽電子・光学、62.1（1.1ポイント下落）──が下落し、▽基礎原材料、53.9（2.8ポイント上昇）▽交通設備、62.4（7.8ポイント上昇）──は上昇した。
