ノートパソコン受託生産大手、広達電脳（クアンタ・コンピュータ）が10日発表した６月売上高は前月比23.6％増の918億6,500万台湾元（約3,400億円）で、過去６カ月の最高だった。ノートＰＣ出荷台数は前月比19.4％増の430万台で、過去２年で最高だった。顧客の需要が強いためだ。11日付経済日報などが報じた。
クアンタの上半期連結売上高は4,632億8,100万元で前年同期比14.3％増、ノートＰＣ出荷台数は1,980万台で3.7％増だった。
一方、緯創資通（ウィストロン）の６月売上高は前月比8.7％増の698億200万元で過去２番目の高水準だった。ノートＰＣ出荷台数は5.9％増の180万台。上半期連結売上高は3,617億5,600万元で前年同期比28.6％増、ノートＰＣ出荷台数は940万台で11.9％増だった。ウィストロンは昨年末より中国江蘇省の昆山工場に大規模投資を繰り返しており、アップルの次世代スマートフォンiPhone8の量産準備とみられているが、林憲銘董事長は今年は実り多き１年になると語るのみで、明確なコメントを避けた。
和碩聯合科技（ペガトロン）の６月売上高は803億元で前月比2.1％増、前年同月比13.4％減だった。ノートＰＣ出荷台数は70万～75万台で前月比20％減少した。上半期は4,796億7,600万元で前年同期比0.28％減だった。下半期はiPhone8向け出荷で急成長するとみられている。
