経済部統計処が20日発表した６月の輸出受注総額は前月比9.6%増、前年同月比13%増の403億5,000万米ドルで、同月として初めて400億米ドルを上回り過去最高を記録。11カ月連続で前年同月比プラス成長となった。上半期累計では前年同期比11.2％増の2,236億3,000万米ドルで、同期としての過去最高となった。林麗貞処長は、下半期は需要期に入り、通年では過去最高更新はほぼ確実との見方を示した。21日付工商時報などが報じた。

　製品別では、情報通信（ＩＣＴ）製品の６月輸出受注額が前月比13.2％増、前年同月比10.9％増の114億7,000万米ドルで、同月の過去最高を記録。電子製品も前月比11.9％増、前年同月比12.1％増の103億9,000万米ドルで、同じく同月の過去最高だった。林処長は、ゲーム用ノートパソコンが好調だった他、小型無人機（ドローン）、サーバー、ロボットといった新分野の製品の欧米からの受注増、スマートフォンの性能向上に伴う中国からの電子製品の旺盛な受注を要因に挙げた。

　その他製品も、▽液晶パネルなど光学器材、23億2,000万米ドル（前月比2.8%増、前年同月比24.6%増）▽ベースメタル、22億6,000万米ドル（前月比２%増、前年同月比13.4%増）▽機械、20億7,000万米ドル（前月比8.5%増、前年同月比16.1%増）▽プラスチック・ゴム製品、19億6,000万米ドル（前月比0.5%減、前年同月比14.9%増）▽化学品、18億1,000万米ドル（前月比13%増、前年同月比18.3%増）──と前年同月比で軒並みプラス成長だった。

　国・地域別では▽米国、114億5,000万米ドル（前月比10.5％増、前年同月比13.1％増）▽中国（香港含む）、103億5,000万米ドル（前月比7.5％増、前年同月比17.3％増）▽欧州、71億6,000万米ドル（前月比7.9％増、前年同月比13.8％増）▽東南アジア諸国連合（ASEAN）、42億6,000万米ドル（前月比６％増、前年同月比1.9％減）▽日本、25億米ドル（前月比17.2％増、前年同月比19.7％増）──だった。米国と中国からの輸出受注額は同月、上半期ともに過去最高だった。