半導体用シリコンウエハーメーカー、合晶科技（ウエハーワークス）は27日、中国河南省の鄭州工場を着工した。第１期は８インチシリコンウエハー工場で、来年第３四半期の稼働を目指す。当初は月産能力５万枚で、将来20万枚まで増強する。28日付経済日報が報じた。
鄭州工場では、第２期の12インチ工場も年末に着工する。同工場の月産能力は20万枚。鄭州工場の総投資額は53億人民元（約870億円）。
ウエハーワークスの陳春霖総経理は、同工場設置は中国が進めるウエハーの自給率引き上げ政策に呼応するものだと説明した。中国の８インチウエハーの自給率は15%、12インチウエハーはわずか１％で、今後大きな商機が見込める。
陳総経理は、▽指紋認証用チップ▽カーエレクトロニクス▽イメージセンサー▽イメージセンサー用チップ▽パワーマネジメント（電源管理）ＩＣ──の需要拡大の他、中国でファウンドリー工場の建設が相次ぐことから、シリコンウエハーの供給が追い付いていないと指摘。シリコンウエハー価格は、第３、４四半期の２四半期連続で10％上昇するとの予想を示した。
