宏碁（エイサー）は30日、９月１日より独ベルリンで開催される国際コンシューマ・エレクトロニクス展「IFA2017」のメディア向け先行イベントで、15種類の新製品を発表した。このうち最高級ゲーム用パソコンブランド「Predator（プレデター）」の「プレデターオリオン9000」などゲーム用製品が過半を占めた。31日付蘋果日報が報じた。
エイサーはマウスやヘッドホンなどゲーム用周辺機器も初めて発表した（同社リリースより）
エイサーの陳俊聖（ジェイソン・チェン）執行長は、「プレデター」、「ニトロ」シリーズのゲーム用ノートＰＣの上半期出荷は前年同期比61%増、「プレデター」のデスクトップＰＣは51%増、モニターは103%増だったと説明。ゲーム用製品の今後の見通しも楽観視していると強調した。
エイサーはゲーム用に集中したことで、ＥＭＥＡ（欧州、中東、アフリカ）市場の第２四半期ＰＣ販売台数でシェア４位に返り咲いた。
エイサーによると、ドイツのゲーム用ノートＰＣ市場では５年前のシェア20～25%から昨年シェア38%まで高まり、首位に浮上した。ノートＰＣの販売単価は575ユーロ（約７万6,000円）と業界平均の550ユーロより高く、聯想集団（レノボ）より16ユーロ、ＨＰより15ユーロ高い。安物ブランドのイメージを払拭する価格戦略が奏効している。
