ニュース 自動車・二輪車 作成日:2017年9月19日_記事番号:T00072936
トヨタの台湾総代理店、和泰汽車は18日、レクサスの入門ハイブリッド「CT200h」の新モデルを発表。価格は139万台湾元(約510万円)と、15万元相当の安全システムを導入した上で前モデルから6万元引き下げ、事実上21万元分の値引きとなった。レクサスは今年、輸入車市場が拡大する中で不振となっており、大幅値下げでてこ入れを図る。今年通年の販売目標は、過去最高を記録した昨年の1万5,000台と同じ水準だ。19日付工商時報が報じた。
装備を充実させた上での値下げには、円の為替水準が比較的安定しているため、思い切った価格戦略が可能だった面がある(レクサスリリースより)
今年1~8月、輸入車の販売台数は前年比で9.6%増加。販売シェアは自動車市場全体の40.1%に拡大した。この中でレクサスは、同期新車販売台数が前年同期比4.7%減の9,138台と苦戦している。市場拡大に伴って販売競争が激化しており、今年5月、BMWが3シリーズで32万元、アウディは「A5」「S5」を平均3万元値下げした。レクサスCT200hの値下げには、これらライバルメーカーに対抗する意図がある。
年内に割当分完売も
CT200hのグレードは豪華版とF SPORT版の2種類で、ともに139万元。外観を新しくした他、▽歩行者検知機能付き衝突回避支援システム▽車線逸脱防止支援システム▽クルーズコントロール▽前照灯のロー・ハイビーム自動切り替えシステム──などの安全システムを標準装備した。120万元、60回分割ゼロ金利ローンも対応する。
年間の目標販売台数は前モデルの実績1,000台から、1,200台に引き上げた。値下げによって年内に輸入割当分1,200台を完売できるとみている。
和泰汽車の蘇純興総経理は、今後、旗艦モデル「LS」、SUV(スポーツ多目的車)「NX」の販売を控えており、今後3カ月で5,000台、通年で昨年と同水準の1万5,000台の販売を目指すと意気込みを語った。
首位ベンツが好調
台湾高級輸入車市場で、上位5社の1~8月新車販売台数は前年同期比6.5%増の5万1,456台だった。首位はメルセデス・ベンツで、前年同期比13.4%増の1万8,682台、販売シェアは36.3%となった。次いで▽BMW、1万2,044台(同0.7%減、シェア23.4%)▽レクサス、9,138台(同4.7%減、シェア17.8%)▽ボルボ・カー、3,045台(同8.6%増、シェア5.9%)▽アウディ、2,678台(同7.6%減、シェア5.2%)──と続いた。
【図】
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