内政部は19日、陳国恩警政署長、台北市政府警察局の邱豊光局長を更迭し、後任の警政署長に高雄市政府警察局の陳家欽局長、台北市政府警察局長に台中市政府警察局の陳嘉昌局長を充てる人事を決定した。20日付蘋果日報が報じた。
陳国恩氏は国家安全局副局長、邱豊光氏は警政署副署長に異動となった。背景には先ごろ閉幕した台北ユニバーシアードで、開会式に一部選手団が入場できないなど、警備上の問題が指摘されたことがあるとみられる。邱氏の警政署副署長就任は形式上は昇進だが、実態は降格となる。
政界関係者は、今回の異動の特徴について、陳菊高雄市長に近い民進党新潮流系の人物を警察トップに起用したものだと指摘した。邱氏の更迭をめぐっては、柯文哲台北市長の選挙対策との見方もある。
