経済部統計処が22日発表した８月の工業生産指数は前年同月比3.25％上昇の115.81ポイントで、４カ月連続で前年を上回り、同月としての過去最高を記録した。工業生産指数の９割以上を占める製造業生産指数も前年同月比4.03％増の117.21ポイントで、16カ月連続で前年を上回り、単月としての過去最高を更新した。23日付経済日報などが報じた。
製造業生産指数のうち、電子部品業は前年同月比4.57％上昇、機械設備業は14.21％上昇した。ともに８月下旬に緊急受注が入り、予想を上回った。電子部品業のうち半導体業は前年同月比8.01％上昇の199.19ポイントで、単月として過去２番目の高水準だった。液晶パネルと部品業は6.82％上昇だった。
その他、▽化学材料業、前年同月比2.6％上昇▽ベースメタル業、2.84％上昇▽自動車と部品業、11.43％上昇──と軒並み前年同期比でプラス成長となった。一方、コンピューター・電子製品・光学製品業は5.98％下落した。
王淑娟副処長は９月の展望について、アップルのスマートフォン新機種、iPhone8の販売の勢いが例年を下回っているものの、台湾サプライヤーは他ブランドからも受注を獲得していると指摘。製造業生産指数は、鉄鋼や化学メーカーでの定期補修の影響で前月割れとなるものの、前年同月比では５％上昇が望めると予想した。
