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中国メディアが戦闘機映像、頼行政院長に不満か


ニュース 政治 作成日:2017年10月2日_記事番号:T00073208

中国メディアが戦闘機映像、頼行政院長に不満か

 中国国営の中央電視台(CCTV)は9月28日、中国人民解放軍空軍の轟6K爆撃機1機と台湾空軍のF16戦闘機2機が台湾とフィリピンの間のバシー海峡で2015年に接近した様子を撮影した画像を現在になって放映した。台湾の頼清徳行政院長が立法院で「私は台湾独立を主張する政治家だ」などと発言したことへの不満表明とみられる。30日付旺報が伝えた。

 問題の映像は、CCTV第1チャンネル(総合編成)の番組「榜様」で放送されたもので、当時の爆撃機が遠洋パトロールを実施中、「不明機」に十数メートルまで接近されたなどと指摘した。中国の公式メディアがこうした映像を放送したのは十数年ぶりとみられる。

 CCTVは「不明機」の機種を報じていないが、特徴からみて、台湾空軍花蓮基地所属のF16戦闘機とみられる。

 中国国防省も28日、記者会見で「昨年の蔡英文政権発足後、台湾を取り巻く遠洋飛行任務を頻繁に実施している」と台湾をけん制した。

 一方、中国の李克強首相は30日、国慶節(建国記念日、10月1日)の祝賀会で、「一つの中国の原則や1992年の共通認識(92共識)の政治的基礎を堅持し、台湾独立に断固反対していく」と述べた上で、「台湾同胞を含め、両岸(中台)関係の平和的発展を支持する全ての力を団結し、祖国の完全統一に向け邁進(まいしん)し続けたい」と呼び掛けた。

/date/2017/10/02/18Li_2.jpg李首相は国慶節の祝賀会のあいさつで、改めて「一つの中国」を強調した(中央社)