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医薬品の廃棄量、年193トン


ニュース 医薬 作成日:2017年10月5日_記事番号:T00073258

医薬品の廃棄量、年193トン

 衛生福利部中央健康保険署(健保署)によると、台湾全土の医療用医薬品の廃棄量は年間193トンに上ると推測されている。一般的なカプセル剤5億個分に相当し、1個ずつ並べれば台湾本島を8周する量だ。5日付蘋果日報が報じた。

 健保署の統計によると、台湾の病院における医療用医薬品の回収量は年間69トン。一方、別の調査によると、台湾人の36.1%が医療用医薬品を回収に出していることから、年間193トンの医療用医薬品が廃棄されているとみられる。

 健保署は、これまでの統計によると、廃棄された医療用医薬品のうち経口胃腸薬、心血管治療薬が大半と指摘。自覚症状の改善により服用を停止、または服用を忘れたことなどが廃棄の理由という。

 薬剤師団体、中華民国薬師公会全国聯合会の古博仁理事長は、現行の全民健康保険制度では薬代を含む医療費の一部負担金が低く、医師の指示に従って薬を飲まない患者も多いため、医薬品が無駄遣いされてると指摘した。

 健保署の李伯璋署長は4日、患者の医薬品負担額上限は現在わずか200台湾元(約740円)で、引き上げを検討していると説明。また、クラウドシステムを利用して薬の重複処方を減らすと表明した。

 健保署はこのほか、「慢性病連続処方箋」の薬品一部負担金の免除取り消しも検討している。