ニュース 政治 作成日:2017年10月5日_記事番号:T00073263
蔡英文総統はこのほど中央社のインタビューで、就任以来停滞が続いている両岸(中台)関係について、今月18日から開催される中国共産党全国代表大会(第19回党大会)の終了後、台湾と中国は新たなモデルを考案して両岸関係を活性化できるとして、中国側に柔軟な思考を呼び掛けた。4日付自由時報が報じた。
蔡総統の指す「情勢変化」とは、台湾で「一つの中国」を受け入れる有権者が少数になり、中国側の対話相手が政権を担えなくなる状況を指すとみられる(中央社)
蔡総統は一方で、「将来の情勢変化に対応できるモデルはそんなに早くは現れない。一夜の間に変わることは期待できない」と述べ、中国側が「一つの中国の原則」を中台対話の基盤とする考えは、それほど早くは変化しないと慎重な姿勢を見せた。それでも「両岸関係に対応する過去の考え方と手法は再検討すべきだ。過去の手法を守り続けた場合、変化するアジアと地域の情勢に対応できなくなる」と述べ、中国側に変化を促した。
一方、「私は台湾独立を主張する政治家だ」との発言が波紋を広げた頼清徳行政院長は3日立法院の答弁で、「蔡英文政権が台湾独立を宣言することはない」と述べ、火消しに務めた。その上で「台湾は主権が独立した国家で、名称は中華民国という。台湾の前途は2,300万人が決定する。行政院長の任務は経済を発展させることだ」と持論を展開した。
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