金宝電子工業（キンポ・エレクトロニクス）傘下の３次元（３Ｄ）プリンターメーカー、三緯国際立体列印科技（ＸＹＺプリンティング）は５日、世界初のフルカラー３Ｄプリンター「ダビンチ・カラー」を発売した。販売価格は14万9,990台湾元（約56万円）から。６日付工商時報が報じた。
游総経理（右）。「ダビンチ・カラー」で、価格重視からバリュー重視にかじを切る（５日＝中央社）
ＸＹＺの游世統アジア太平洋地域総経理は、今年に入り米国市場では価格競争が激化し、コンシューマ向け製品の値下げ圧力が高まる中、同社は業界最小機種や今回発売したフルカラー対応機種など付加価値の高い製品に注力することで、差別化を図りたいと語った。
同社は世界市場シェア25％で首位を維持している。游総経理は、年初来の販売台数は前年同期と同水準だが、第４四半期は需要期で、通年の販売台数は昨年の８万台以上を目指していると語った。今年発売した製品の大半は高価格帯のため、仮に販売台数が伸びなくとも通年での増収は確実で、小幅な利益計上も期待できると語った。来年は産業向け製品市場参入も計画している。
