ニュース 石油・化学 作成日:2017年10月6日_記事番号:T00073274
台湾電力(台電、TPC)の大潭天然ガス(LNG)火力発電所(桃園市観音区)向けの台湾中油(中油、CPC)の第3LNG受け入れ基地が、環境影響差異分析報告の審査未了によって8月に予定していた着工が延期となっている問題で、台北港(新北市八里区)への建設地変更の案はなくなり、従来計画通り桃園市の観塘工業区になる可能性が高まった。CPCは、周辺海域の藻礁を他の場所に移設することで審査の通過、早期着工を目指す方針だ。6日付工商時報が報じた。
第3LNG受け入れ基地の建設をめぐっては、周辺海域に藻礁が設置されていることや、保護の対象となっているサンゴが生息していることが問題となり、環境影響差異分析報告の審査通過が遅れている。こうした中、台北港や新北市林口区などを建設地とする代替案が浮上した。このうち有力案とみられていた台北港での建設が、地元住民の反対や用地不足などから実現が困難となり、CPCは従来案に立ち返る方針を固めたとみられる。
環境保護署(環保署)は5日、観塘工業区での第3LNG受け入れ基地の建設について、生態系保護に関する報告の提出を受けており、10月中旬~下旬に再度審査を行うと表明した。なお、楊偉甫CPC董事長代理は先ごろ、11月末までに着工できなければ、予定する2023年の稼働は不可能との見方を示した。
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