ニュース 社会 作成日:2017年10月6日_記事番号:T00073287
今年5月末、台北市北投区の逸仙国民小学(小学校)校門脇に保存されていた日本統治時代のこま犬を「日本植民時代から残されたごみを取り除く」との理由で破壊し、起訴された急進統一派政党、中華統一促進党のメンバーで元台北市議の李承龍被告に対し、士林地方法院は5日、「被告の行為は言論の自由の範ちゅうを超えている」として懲役5月の判決を言い渡した。5日付中国時報電子版が報じた。
李被告は5月28日午後8時ごろ、同じく中華統一促進党のメンバー、邱晋芛被告と逸仙小へ向かい、ハンマーで殴りつけてこま犬2体を破壊。その様子をフェイスブック(FB)を通じて中継した。
逮捕された李被告は「こま犬は第二次世界大戦で死亡した日本軍兵士の魂を守る『鬼獣』で、校内で学ぶ国家の未来の主人公を鬼獣に守らせるとは何事か」と破壊した理由を説明した。
同被告は裁判でも「破壊行為は言論の自由が保障する範囲内」などと無罪を主張したが、裁判官は「関連機関に陳情を行うなど平和的な手段で訴えるべきだった」と判断し、被告2人に有罪判決を下した。
なお李被告と邱被告は、4月にも嘉南平原の農業用水整備で功績のあった日本統治時代の技師、八田與一(よいち)氏の銅像の頭部を切断する事件を起こし、起訴されている。
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