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遠銀にハッカー被害、6千万ドル不正送金


ニュース 金融 作成日:2017年10月11日_記事番号:T00073299

遠銀にハッカー被害、6千万ドル不正送金

 遠東国際商業銀行(遠銀)で今月3日、海外送金システムがハッキング被害に遭い、合計6,010万4,000米ドルが中継銀行を介し、カンボジア、スリランカ、米国などに不正送金されていたことが分かった。台湾でのハッキングによる不正送金被害としては過去最高額となる。7日付蘋果日報などが伝えた。

/date/2017/10/11/12Bank_2.jpg内政部警政署刑事警察局(刑事局)は、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて資金の回収を続けると説明した(7日=中央社)

 金融監督管理委員会(金管会)によると、今回の事件は遠銀の国際銀行間通信協会(SWIFT)経由の送金システムにハッカーが侵入。ウイルスを使って、不正送金されたものだ。遠銀は5日になって、異常に気付き、不正送金された資金の大半を回収するとともに捜査当局に通報した。

 金管会によると、不正送金された資金のうち50万米ドルが回収できておらず、現在も追跡中だ。外電によると、スリランカ警察当局は容疑者2人を逮捕した。

 事件を受け、金管会は遠銀に対する金融検査を行うとともに、遠銀にセキュリティー上の問題点について、報告書の提出を求めた。

 金管会関係者は「通常多額の海外送金では、人手による確認手順があるが、遠銀はその手順を踏んでいなかった」と語った。