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TSMCの3ナノ工場、投資額200億ドル以上=張董事長


ニュース 電子 作成日:2017年10月11日_記事番号:T00073311

TSMCの3ナノ工場、投資額200億ドル以上=張董事長

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀(モリス・チャン)董事長は6日、ブルームバーグとのインタビューで、南部科学工業園区(南科)台南園区に計画する3ナノメートル製造プロセス工場への投資額は200億米ドルを上回るとの見通しを初めて明らかにした。8日付工商時報などが報じた。

 張董事長は、3ナノ工場の生産能力が同社の求める水準に達するには控えめに見積もって150億米ドル以上、無難な見通しでは200億米ドル以上かかる可能性があると述べた。

 科技部南科管理局の林威呈局長は、3ナノ工場の用地を確保する調整を進めていると説明。約1年かけて環境影響評価(環境アセスメント)に必要な資料をまとめてから審査に送る予定で、早ければ2018年末に審査完了、20年上半期に着工できると述べた。TSMCは22年の量産を予定している。

 TSMCが6日発表した第3四半期の連結売上高は前期比17.9%増、前年同期比3.2%減の2,521億700万台湾元(約9,400億円)で、同社の見通しを上回った。10ナノプロセスで生産するアップルの新プロセッサー「A11」の出荷増が貢献した。

 証券会社は、スマートフォン、パソコン向けの需要期でTSMCの第4四半期売上高は前期比10%増加し、過去最高を更新すると予想した。

 来年6月で張董事長が引退すると発表したことを受け、市場ではTSMCが来年も売上高で過去最高を更新できるかに注目が集まっており、7ナノプロセスの量産を順調に開始できるかが鍵を握るとみられている。