財政部が11日発表した９月の輸出総額は前月比4.1％増、前年同月比28.1％増の289億米ドルと、12カ月連続で前年を上回り、単月の過去最高を記録した。世界経済の回復を受け、半導体や機械が好調だった。12日付経済日報が報じた。

　電子部品の９月輸出額は前年同月比20.8％増の101億7,700万米ドルと過去最高となり、100億米ドルの大台を初めて突破した。サーバー、パソコン、モバイル端末、モノのインターネット（ＩｏＴ）製品が好調だった。

　機械の９月輸出額は22億8,000万米ドルで、前年同月比56％増と、成長幅は単月として４番目の高水準だった。工場のスマート化、自動化による需要の高止まり、中国メーカーの半導体設備の購入積極化が要因だ。製品別では、半導体製造装置が2.9倍、ターボジェットエンジンが2.5倍と好調だった。

　その他、▽情報通信技術（ＩＣＴ）製品、30億8,700万米ドル（前年同月比24.1%増）▽ベースメタルおよび製品、25億8,400万米ドル（34.2%増）▽プラスチック・ゴム、19億5,600万米ドル（34%増）▽化学品、16億2,800万米ドル（46.6%増）──など主要品目が軒並み２桁成長となった。

　輸出先別では、▽中国（香港含む）、121億7,200万米ドル（前年同月比29.6％増）▽東南アジア諸国連合（ASEAN）、50億700万米ドル（25.1％増）▽米国、33億1,000万米ドル（20.6％増）▽欧州、27億4,500万米ドル（39.9％増）▽日本、19億7,400万米ドル（25.6％増）──と軒並み20％以上成長した。欧州は2010年６月以降で最大の成長幅で、ベースメタルおよび製品、ＩＣＴ、機械が貢献した。