ニュース 金融 作成日:2017年10月13日_記事番号:T00073358
台湾市場からの撤退を表明している英保険大手アビバは12日、同社が保有する第一金人寿保険(ファースト・アビバ・ライフ・インシュアランス)の全株式を合弁相手の第一金融控股(ファースト・フィナンシャル・ホールディング)に1米ドルで売却すると発表した。13日付蘋果日報が報じた。
第一金人寿は2007年12月に設立、出資比率はアビバが49%、第一金控が51%となっている。アビバは長期にわたる第一金人寿保険の赤字、商品戦略における第一金控との経営方針の相違を理由に2度にわたり出資引き揚げを検討したが、第一金控が株式の引き受けを拒んだことなどから実現しなかった。
今回、第一金控が株式の譲渡を受け入れた理由については、生命保険新規契約の販売の5割以上を銀行が占めること、アビバ顧客の9割以上を第一金人寿が占め、同社株式が第三者に渡れば顧客を失うことになるためとみられている。
なお第一金控の廖美祝副総経理は、アビバの台湾撤退は有利な市場に集中する経営戦略によるもので、同社は昨年以降、韓国とマレーシア市場からも撤退したと指摘した。
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