今年１～９月の大型トラック（3.5トン以上）販売台数が前年同期比13％増の5,318台と好調だ。電子商取引の普及に伴う物流需要の増大、ガソリン価格が低水準を維持していること、大型車の買い替えに対する５万台湾元（約19万円）の補助金支給などが要因とみられる。13日付工商時報が報じた。
大型トラック市場最大手でトヨタの台湾総代理、和泰汽車によると、日野自動車の大型トラックは１～９月販売台数が前年同期比10％増の1,334台で、市場シェアは40％に迫った。
また3.49トンの小型トラックも補助金支給や各社の積極的な販促活動により、同期の販売台数が約9,000台と前年同期比４％増を記録した。一方、政府による公共交通機関の機能強化を受けて、路線バスの同期販売台数も同７％増の876台となった。
ただ、観光バスは中国人観光客の激減に伴い需要が低迷し、同期販売台数は669台で前年同期比34％の大幅減となった。なお同市場ではトヨタの中型車種「コースター」および日野の「ＲＭ」など新モデルを導入した和泰汽車がシェア52％を獲得した。
