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GISの指紋認証モジュール、サムスンのスマホ向け受注か


ニュース 電子 作成日:2017年10月16日_記事番号:T00073375

GISの指紋認証モジュール、サムスンのスマホ向け受注か

 鴻海精密工業傘下のタッチパネルメーカー、業成控股(ゼネラル・インターフェース・ソリューション、GIS)は、サムスン電子のアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)ディスプレイ搭載スマートフォン向けに、指紋認証モジュールを受注し、来年出荷するようだ。16日付経済日報などが報じた。

 GISの陳伯綸技術長は、クアルコムとの提携で厚み1.3ミリメートルの超音波光学指紋認証モジュールの開発に成功しており、来年韓国の大手ブランド向けに出荷を開始すると述べた。GISによると、超音波指紋認証モジュールは800マイクロメートル(μm)のカバーガラスおよび650μmのアルミニウム下でも指紋の認証が可能で、現在主流である静電容量式の200~300μmに比べ性能が大幅に向上する。ただ、同モジュールの単価は静電容量式の3~5倍に上るため、当面はハイエンド機種での採用にとどまる見込みだ。

 陳技術長は、スマホは画面比率(アスペクト比)18対9のオールスクリーン(狭額縁設計のインフィニティディスプレイ)が主流となり、大手ブランドが旗艦機種に採用しており、この場合は前面パネルの下部に指紋認証機能を搭載しないと、スマホカバーを付けたり、机の上に置いた時に指紋認証が使いにくいと説明した。

 GISの第3四半期連結売上高は前期比84%増、前年同期比116.61%増の430億2,300万台湾元(約1,600億円)で過去最高を更新した。第1~3四半期累計は前年同期比70.11%増の846億元。同社は、8月以降スマホ向け出荷が増加していると説明した。