電子部品の達方電子（ダルフォン）が、９月末に積層セラミックコンデンサ（ＭＬＣＣ）について、納期の引き延ばしと価格引き上げを顧客に通知していたことが分かった。低容量製品は納期を従来の６～８週から14～16週に、高容量製品は12～24週から24～48週として、同時に12種類の規格の製品については、受注を一時停止した。16日付工商時報が報じた。
ＭＬＣＣはスマートフォンやカーエレクトロニクス、モノのインターネット（ＩｏＴ）向けの旺盛な需要によって、第３四半期時点で世界市場での供給不足の割合が15～20％に上っており、来年第２四半期までは逼迫（ひっぱく）状態は解消されないとみられている。こうした状況の下、業界では今年、国巨（ヤゲオ）が３度目の値上げを決めた他、華新科技（ウォルシン・テクノロジー）、韓国・サムスン電機（SEMCO）も追随値上げを行っていた。
なお、ダルフォンはパソコン用キーボードが売上高の82.5％を占めており、受動部品は10％で、ＭＬＣＣの割合は小さい。
