経済部統計処が20日発表した９月の輸出受注総額は前月比12.6%増、前年同月比6.9%増の459億2,000万米ドルだった。単月として過去最高で、前年同月比で14カ月連続プラス成長となった。通年でも2014年の4,728億1,000万米ドルを上回り、過去最高を記録する見通しだ。21日付工商時報が報じた。

　製品別の９月輸出受注額は、情報通信技術（ＩＣＴ）製品が前月比39.2％増、前年同期比0.3％増の146億7,000万ドル

と、14カ月連続で前年同期を上回り、単月の過去最高となった。モバイル端末やノートパソコンの新モデルの発売で、組み立て受注が増えたためだ。アップルの新型スマートフォンiPhone8効果について林麗貞統計処長は、個別製品の状況は統計から判断できないと述べた。

　電子製品も前月比11.1%増、前年同月比1.2％増の117億3,000万米ドルと、単月の過去最高となった。需要期の在庫積み増しのため、ファウンドリー、半導体パッケージング（封止）、メモリー、プリント基板（ＰＣＢ）などの受注が増加した。

　その他製品は、▽液晶パネルなど光学器材、23億1,000万米ドル（前月比6.2%減、前年同月比6.7%増）▽ベースメタル、23億5,000万米ドル（前月比4.2%減、前年同月比16.5%増）▽機械、18億3,000万米ドル（前月比7.9%減、前年同月比12.3%増）▽プラスチック・ゴム製品、19億9,000万米ドル（前月比4.2%減、前年同月比28.6%増）▽化学品、18億1,000万米ドル（前月比横ばい、前年同月比23.3%増）──と軒並み前年同月を上回った。

　国・地域別では▽中国（香港含む）、111億5,000万米ドル（前月比2.3％増、前年同月比14.6％増）▽米国、131億9,000万米ドル（前月比21.8％増、前年同月比2.2％増）──と、中国、米国は単月の過去最高を記録した。欧州は97億3,000万米ドル（前月比36.4％増、前年同月比2.9％増）で、９月としての過去最高を記録した。ほかは▽東南アジア諸国連合（ASEAN）、43億米ドル（前月比4.9％減、前年同月比1.6％減）▽日本、29億8,000万米ドル（前月比9.4％増、前年同月比26.6％増）──だった。