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MRT西門駅、賑わい回復で利用者増


ニュース 社会 作成日:2017年10月23日_記事番号:T00073524

MRT西門駅、賑わい回復で利用者増

 台北都市交通システム(MRT)で近年、新路線の開通により利用者数が増加する中、若者が多く集まる「西門町」のある西門駅は利用者が増えている一方、市内随一の繁華街「東区商圏」に位置する忠孝復興駅は利用者数が減少している。これについて不動産業界関係者は、台北市の商圏の賑わいが、東から西へ移動していると指摘した。

 台北MRTの108駅のうち、今年1~8月の月間平均利用者数トップは台北駅の延べ955万人で、2位が西門駅の450万人、3位が市政府駅の358万人だった。西門駅の利用者数は2014年の392万人から大幅に増加した。一方、忠孝復興駅は従来、月間利用者数が延べ300万人を超えていたが、今年は200万人台に減少している。

 また中国人観光客が減少する中、観光スポットの最寄り駅では、淡水河沿いに屋台や商店が立ち並ぶ淡水エリアへの拠点となる淡水駅の利用者数が3.4%減少、人気夜市(ナイトマーケット)の士林夜市近くの剣潭駅の利用者数が3.8%減少した。北投温泉の最寄り駅、新北投駅は14%の大幅減で、台北市立動物園そばの動物園駅、国父紀念堂駅でも利用者数が減っている。

 西門駅の利用者増は、柯文哲台北市長が2014年末に就任後、台北駅西側の再開発に注力していることも要因のようだ。台北駅西側では昨年、高架道路が撤去され、見えやすくなった一級古蹟「台北府城北門(承恩門)」が観光スポットとして注目を集めている。また、台北駅発着の桃園国際機場捷運(桃園空港MRT)が今年3月に開通した。さらに、汚職疑惑などが原因で計画がストップしている高層ツインビル「双子星大楼」計画も来年再入札が実施される予定で、西区商圏は今後、賑わいの回復が続きそうだ。