ニュース 運輸 作成日:2017年10月26日_記事番号:T00073601
高雄港は今年1~9月のコンテナ取扱量が768万TEU(20フィートコンテナ換算)と前年同期比418TEUの増加にとどまり、ベルギーのアントワープ港に抜かれ、世界13位から14位にランクを下げた。15位の大連港、16位のアモイ港との差は5万~6万TEUにすぎない。台湾港務(TIPC)は、高雄港の埠頭(ふとう)を借用する海運6社に対し、総額5,000万台湾元(約1億9,000万円)以上の補助金を支給することで、積み替え貨物の取扱量増加を図る。26日付経済日報が報じた。
高雄港は今年のコンテナ取扱量が世界16位に転落する恐れがある(25日=中央社)
取扱量の減少についてTIPCは、海運アライアンス「オーシャン・アライアンス」などがコスト削減のため、従来、高雄港で積み替えを行っていたタイやベトナムからの貨物を、直接欧米に輸送するようになったことが原因と分析した。このため同港の埠頭(ふとう)を借用する海運会社▽長栄海運(エバーグリーン・マリン)▽陽明海運(ヤンミン・マリン・トランスポート)▽万海航運(ワンハイラインズ)▽アメリカンプレジデントラインズ(APL)▽香港・東方海外貨櫃航運(OOCL)▽韓国・現代商船──の6社に対し、貨物の積み下ろし量に基づいて補助金を支給することで、今年通年の取扱量で前年(1,046万5,000TEU)以上を目指す。
なお高雄港で建設中の第7コンテナターミナル第1期埠頭についてTIPCは、台湾初の無人埠頭エリアとする計画だ。コンテナ積み下ろしなどの全自動化に向け、海外から技術を導入する。2018年末に竣工、19年に運用を開始する予定で、同港のコンテナ取扱能力が年間225万TEU増強される見込みだ。
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