台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）傘下のＩＣ設計会社、創意電子（グローバル・ユニチップ、ＧＵＣ）は26日、医療機器の品質保証のための国際標準規格「ISO 13485：2016」認証を取得したと発表した。今後、医療器材メーカーにＡＳＩＣ（特定用途向けＩＣ）を提供し、人工知能（ＡＩ）、車載用に続き、ＡＳＩＣ市場での展開を拡大する。27日付工商時報が報じた。
ＧＵＣは、ＡＩ用ＨＰＣ（高性能計算、ハイパフォーマンスコンピューティング）向けＡＳＩＣで、ＴＳＭＣと７ナノメートル製造プロセスで提携している。車載用ＡＳＩＣでは、第３四半期に自動車向け機能安全規格「ISO 26262・ASIL－D」の認証を取得した。
ビットコイン採掘（マイニング）専用ＡＳＩＣ出荷増を受け、ＧＵＣの第３四半期売上高は、34億1,400万台湾元（約130億円）と過去最高を更新した。ただ、粗利益率の低いＡＳＩＣの売上高構成比が拡大したことで、純利益は１億6,600万元と前期比4.6％減少したが、前年同期比では23％増加した。
