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イノラックスの従業員5割減、工場無人化で


ニュース 電子 作成日:2017年10月30日_記事番号:T00073636

イノラックスの従業員5割減、工場無人化で

 液晶パネル大手、群創光電(イノラックス)は生産の自動化推進により、南部科学工業園区(南科)のノートパソコン、車載、携帯電話用パネルモジュール工場の無人化を実現した。同社の従業員は旧奇美電子(CMO)、旧統宝光電(トポリー・オプトエレクトロニクス)を合併した2010年の13万人から今年6万2,000人へと50%以上減らしたが、生産量、良品率、生産性の全てが向上した。30日付工商時報などが報じた。

 イノラックスは台湾のパネルメーカーの中でいち早く工場の無人化に着手した。ノートPC、車載用パネルモジュール工場で自動化ラインを大量に導入した後、今年は携帯電話用5インチパネルモジュールの一部も全自動化を実現した。面積の大きいテレビ用パネル工場では運搬作業を自動化する計画だ。

 イノラックスが27日発表した第3四半期連結売上高は前期比5.9%減、前年同期比6.7%増の795億800万台湾元(約3,000億円)、純利益は前期比27.7%減、前年同期比186%増の87億5,700万元だった。

 第3四半期のパネル出荷面積は698万平方メートルで前期比0.3%増、このうち中小型パネルが68万平方メートルで27.7%増となった。

 蕭志宏総経理は、第4四半期の大型パネル出荷量は前期比横ばい、中小型パネルは5~9%減少すると予想した。

 イノラックスは完成品まで一貫生産する「新イノラックスモデル」でテレビの少量出荷を開始している。王志超董事長は、第4四半期の出荷台数は月1万~2万台にとどまるが、来年第1四半期に月10万台、来年末に月50万台まで拡大するとの見通しを示した。