広達電脳（クアンタ・コンピュータ）傘下のクラウドシステムインテグレーター（ＳＩ）、雲達科技（クアンタ・クラウド・テクノロジー、ＱＣＴ）は米国時間26日、米カリフォルニア州サンノゼで開催した自社イベントで、オープンネットワーキングファウンデーション（ＯＮＦ）が推進する通信事業者の設備を最新のデータセンター技術で再構築することを目指す「ＣＯＲＤプロジェクト」において、▽アクセンチュア▽アバナード▽テックマヒンドラ▽KGPCo──のグローバルＳＩ４社と協力すると発表した。28日付蘋果日報などが報じた。
ＣＯＲＤは、2021年にはネットワークエンドユーザーの40％がＣＯＲＤプロジェクトの技術を利用、通信業者の70％がＣＯＲＤの規格を採用するようになり、市場における商機は3,000億米ドルに上るとの見通しを示した。
ＱＣＴの楊晴華総経理は、通信業界における５Ｇ（第５世代移動通信システム）ネットワークへの移行に向けた準備に早くから着手しており、来年バルセロナで開催される「モバイル・ワールド・コングレス（ＭＷＣ）」で５Ｇ通信向けサーバールームを展示するとの計画を明らかにした。
なお外資系証券会社は、クアンタグループにおけるクラウド関連事業の売上高は既に2,000億台湾元（約7,500億円）を突破し、利益も18年にはグループ全体の40～50％に達すると指摘している。
