台湾のアップル公式サイトで27日午後３時、新型スマートフォン「iPhoneX（テン）」の予約受付がスタートしたが、発売日の11月３日に同製品が受け取れる初回出荷分はわずか５分で売り切れとなったもようだ。28日付経済日報などが報じた。

　アップルは予約状況を公表していないが、あるインターネットユーザーによると、受け付け開始と同時にサイトにつながりにくくなり、５分後に手続きを終えた際、このユーザーが注文した製品の出荷日は「11月６日」と表示され、発売日出荷分は売り切れていたことが判明した。現在、予約ページには「出荷まで５～６週間」と表示されている。

　一方、中華電信、台湾大哥大（台湾モバイル）など大手通信キャリアや徳誼数位科技（データエクスプレス）などアップル製品販売店は十分な調達量を確保できなかったことから予約受付を実施していないが、新興キャリアの台湾之星移動電信（台湾スターテレコム）は自社サイトと各ショップでアップル公式サイトと同時に数量限定で予約受付を開始した。

　同社によると、iPhoneXの予約開始１時間の受注量は先月発売されたiPhone8を大幅に上回っているほか、iPhone7に比べても約7.3倍に増えたという。

　業界関係者によると、11月３日の発売日に通信キャリアの各店舗に入荷されるiPhoneXは、大型の旗艦店で数十台、小規模な店舗の場合は数台にとどまり、発売と同時に売り切れる可能性が高く、品不足が解消するのは年末～来年第１四半期と予想される。

　なお遠伝電信（ファーイーストーン・テレコム）の李彬総経理は、台湾におけるiPhone8／８プラスとiPhoneXを加えた販売台数は200万台を突破し、歴代iPhoneの最高を更新すると予測。内訳はiPhone8／８プラスが４割、iPhoneXが６割を占めるとの見方だ。