ニュース 石油・化学 作成日:2017年10月31日_記事番号:T00073660
台湾電力(台電、TPC)の大潭天然ガス(LNG)火力発電所(桃園市観音区)向けの、台湾中油(中油、CPC)の第3LNG受け入れ基地(観塘工業区)の着工が、環境影響差異分析報告の審査未了により遅れている問題について、先週開かれた環境保護署(環保署)小委員会の審議で棚上げされたほか、CPCに対し工法や環境保全策に関する代替案の提出が求められた。これにより、年内の審査通過が危ぶまれる状況となっている。31日付自由時報が報じた。
楊・新TPC董事長(右)に朱文成・前董事長(左)から引き継ぎが行われた(30日=中央社)
30日付でTPCの董事長に就任した楊偉甫氏(経済部常務次長)はこれまでに、第3LNG受け入れ基地について11月末までに着工できなければ予定する2023年の稼働は不可能と発言しているが、「来年4月がタイムリミット」との見方も伝えられている。
これに対し楊董事長は、現在、評価を行っている最中で、結果は出ていないとのみコメントした。その上で同基地の設置が実現しなければ将来的な電力供給に困難が生じると強調した。
同基地をめぐっては、周辺海域に保護対象のサンゴが生息していることなどが問題となって審査通過が遅れており、台北港、台中港などを建設地とする代替案も浮上したが、楊董事長は、スケジュール的に実現の可能性は低いと語った。
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