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銀行がATM設置拡大、支店の存在価値低下で


ニュース 金融 作成日:2017年10月31日_記事番号:T00073669

銀行がATM設置拡大、支店の存在価値低下で

 銀行支店の存在価値が薄れる中、銀行大手各行は現金自動預け払い機(ATM)の設置拡大に注力している。中でも国泰世華商業銀行(キャセイ・ユナイテッド・バンク)はATMの設置拡大と機能強化に10億台湾元(約37億円)を投じる計画で、同行の台湾全土のATM設置台数は8月末時点の2,627台から年末に3,000台以上へ増える見通しだ。31日付経済日報が報じた。

 国泰世華銀はコンビニエンスストア大手の全家便利商店(台湾ファミリーマート)、スーパーマーケット大手の全聯福利中心(Pxマート)、都市交通システム(MRT)駅などでのATM設置拡大を進めており、今年1~9月だけで624台増やした。年内に全聯で300台以上を設置する計画だ。

 このほか、国泰世華銀はQRコードで同行が発行する請求書や傘下の国泰人寿保険(キャセイライフ)の保険料の支払いができ、硬貨の入出金も可能なATMの設置も進めている。設置台数は台湾全土で42台に達した。

 また、第一商業銀行(ファースト・コマーシャル・バンク)はマクドナルドの台湾事業売却をめぐる協調融資(シンジケートローン)の主幹事を務めたことから、マクドナルドの店舗へのATM設置を進められる見通しだ。第一銀は8月末時点で台湾全土にATMを438台設置している。