ニュース その他分野 作成日:2017年11月1日_記事番号:T00073686
行政院主計総処が31日発表した第3四半期の実質GDP(域内総生産)成長率は3.11%(速報値)と、8月時点の予測値1.89%を1.22ポイント上回り、過去10四半期で最も高かった。輸出の力強い成長と、予想以上に好調な個人消費が貢献した。第4四半期が予測通りに着地すれば、通年は2.42%へと従来予測より0.31ポイントの上方修正となる見通しだ。1日付工商時報などが報じた。
電子部品、輸出14%増
主計総処は第3四半期の経済成長率上方修正について、世界経済の回復に伴い、台湾の第3四半期輸出総額(米ドル建て)が838億米ドルで過去最高、過去22四半期で最も高い前年同期比17.5%の伸び率を示したためと指摘した。構成比が最も大きい電子部品は14.99%増、その他項目も2桁成長だった。また、訪台外国人旅行者も増加しており、モノやサービスの輸出の実質成長率が11.16%と、従来予測の4.43%を6.73ポイント上回ったと説明した。
株式市場が活発化
内需に関しては、個人消費の成長率が1.91%と、緩やかながら従来予測1.74%を上回った。自家用車の新規登録台数が7.89%増えたほか、石化製品の販売が好調で、小売業の売上高は1.94%増加した。株式の売買代金は57.3%増と大きく増えた。なお、台湾証券交易所(証券取引所)の加権指数は第3四半期を通じて1万ポイント台を推移しており、10月には終値で27年ぶり高値を記録している。
一方、内需のうち資本形成の成長率はマイナス7.75%と、従来予測のプラス0.22%を大幅に下回った。主計総処綜合統計処の黄偉傑専門委員は、資本形成のマイナス成長は民間投資の不振を示すので、半導体メーカーが設備投資を減らしていると指摘した。ただ、半導体メーカーは今後も設備投資を増やし続けるとの情報があるので、一時的な現象と考えられ、来年の民間投資は期待できると話した。
世界経済回復、Q4にプラス
黄専門委員は、国際通貨基金(IMF)が今年の世界の経済成長率を3.6%、来年は3.7%にそれぞれ0.1ポイント上方修正したことから、台湾の今年第4四半期の経済成長にプラスに働くとの見方を示した。
第4四半期の経済成長率の従来予測は1.8%で、今年通年は2.11%、来年は2.27%。主計総処は11月下旬に修正後の予測を発表する予定だ。
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