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台湾人留学生、中国共産党に入党申請相次ぐ


ニュース 社会 作成日:2017年11月2日_記事番号:T00073728

台湾人留学生、中国共産党に入党申請相次ぐ

 中国に留学する台湾人の若者の間で、中国共産党への入党を目指す人が現れている。

 2日付中国時報によると、北京大学国際関係学院の博士課程に在学する台湾人留学生、張立斉さんもその一人で、2013年に留学を始め、14年から16年まで3年連続で入党申請書を提出したという。

 張さんはこのほど、中国メディア「観察者網」への投稿で、「台湾全体が中国共産党を恐れる心理、反共心理から抜け出せず、集団で共産党を恐れている」と指摘。その上で、「中国共産党は台湾の政治団体よりやることをしっかりやり、評価できる。台湾の青年はなぜ『腐った2個のリンゴ』(民進党と国民党)から一つを選ばなければならないのかと問いたい」と主張した。

 張さんはまた、「中国共産党党章(党憲章)で、全ての台湾同胞は中国公民の身分を有し、当然中国共産党への入党を申請する権利がある」とも書いた。

 先ごろ開かれた中国共産党第19回党大会では、高雄市出身の盧麗安・復旦大学教授が台湾省選出の党代表に選ばれたことが論議を呼んだばかりだ。その後、北京大博士課程に在学する王裕慶さんも共産党入党を申請する意向を表明している。

 台湾行政院大陸委員会(陸委会)は1日、「政府として動向を注視しており、入党が確認できれば、法律に従い処分する」とコメントした。中台関係について定めた「両岸人民関係条例」によれば、台湾人が中国共産党に加盟すれば、10万~50万台湾元(約38万~189万円)の罰金が科される。